ファビオ・ワードリーは歴史に残るカムバックを決め、ジョセフ・パーカーを破ってWBO暫定ヘビー級王座を奪取した。
試合は熱い滑り出しを見せ、パーカーは序盤の終盤に連打を浴びせた。しかしワードリーは第2ラウンドで復活を遂げ、パーカーを翻弄する猛攻を展開し、パーカーを揺さぶる勢いを見せた。ある瞬間、パーカーのマウスピースが飛び出し、主審が一時的に試合を停止させる場面があった。
それによりパーカーには回復の余裕が数秒生まれ、ラウンドを乗り切ることができた。
その後、第2ラウンドを落とした後もパーカーは前へ出てジャブを放ち、無敗の英選手と激しい打ち合いを続けた。第7ラウンドにはパーカーが上からの強力な右を命中させ、ワードリーを揺さぶってリングのロープ沿いへと追い詰めた。
第9ラウンドでもパーカーは痛烈な右をヒットさせ、ワードリーを負傷させた。再び水面下の獲物の匂いを嗅いだパーカーはペースを上げ、連打の嵐を浴びせ、ワンショットで決めようとする。
点数が不利な状況にある中、ワードリーは第10ラウンドで改めて反撃を開始し、強い右フックを決めてパーカーを終盤で足元が崩れるほど追い詰めた。ワードリーはKOへ向けた動きを見せたが、パーカーは鐘が鳴るまで粘りを見せて生き延びた。

試合の行方が信じられない復活勝利の瀬戸際に立っていると感じたワードリーは、プレッシャーを緩めずにパーカーへ再び大きな右を命中させた。パーカーは降参の膝をつくことも、返す反撃も拒否した。約30秒にわたりワードリーからの一方的な連打を受け続けた後、審判はついにこれ以上は見過ごせないと判断した。
公式結果: ファビオ・ワードリーがジョセフ・パーカーをTKOで下し、第11ラウンド1分54秒でWBO暫定ヘビー級王座を獲得。